壺屋やちむん通り散策

引き続き、朝散歩のご紹介です。今回は、国際通りのすぐ近くで観光客にも人気の「壺屋やちむん通り」を散策してきました。過ごしやすい天気で、娘もスヤスヤ。サクッと散歩なのでメイン通りを散歩しただけですが、ひめゆり通りの方から入りました!


左右のシーサーに描かれていたもの。

壺屋焼

1682年に当時の琉球王府が窯業振興のため美里村(現沖縄市)の知花焼・首里の宝口窯・那覇の湧田窯の三カ所にあった窯場を現在の地に統合したのが壺屋の発祥とされています。以来、壺屋は人々の生活と密着したあらゆる種類の陶器が生産されました。300年余歴史と伝統の火を燃やし続けている壺屋焼は大別すると「荒焼」と「上焼」の二種類に分けられ、その優れた技法は昭和51年6月通商産業大臣により、伝統的工芸品の指定を受け、全国的に高く評価されています。

上焼

「上焼」は釉薬(ゆうやく)をかけて直接焼くのが大きな特徴で、食器・酒器など日用雑器類の比較的小さいものが多く絵付けの技法も変化に富んでいます。原料は沖縄本島中北部から採れる粘土などを使用し、焼成温度は約1200℃です。

荒焼

「荒焼」は南蛮焼とも呼ばれ、無釉又はマンガンを掛けた焼締め陶器で水甕・酒甕・厨子甕などの大型のものが多く、原料はクチャ・島尻マージ・ジャーガルなどの粘土を使用し、焼成温度は約1000℃です。


朝早かったので、人がほとんどいない
見ているだけでも心が躍ります♪
シーサーは口が開いている方がオス。閉じている方がメス。
並べ方も可愛い♥カラフルな色付けも胸が躍る!!
厨子甕 。いわゆる骨壺。

厨子甕(ジーシガーミ) は、洗骨後の遺骨を納める納骨器のこと。
当時、火葬が一般的ではなかった沖縄では風葬や土葬の後、遺体の骨を洗って骨壺に収める風習「洗骨」が行われていたそうです。夫婦や親子合葬など複数人の骨を納めるようなものもあったため大型の厨子甕も多数ありました。今では火葬が主流であり、厨子甕としての需要は減少傾向なんですが、本来の用途とは違いインテリアの一種として活用され始めています。 厨子甕の芸術的価値が認められ、今では沖縄陶器を代表するジャンルの一つとして確立しているんですね。

※順次公開が始まっている「洗骨」の映画。観たいなと思っています。

http://senkotsu-movie.com/