きじむなーがいるがじゅまる

私の好きな場所の一つに、ここ崇元寺のガジュマルがあります。国際通り周辺と住宅街とのちょうど境い目らへんにあるのですが、観光客の出入りはあまり多くなく夕方になると裏の公園で小学生がサッカーをしたり、鬼ごっこをしたりして遊んでいます。息子をはじめお友達も「きじむなーがいる!!」と噂する、本当にいたらちょっと怖いような、もしかしたら心が温かくなるような…?どちらにせよ、なんとなくドキドキする場所です。


都市景観資源にも選ばれてるんですね。
ちなみに崇元寺という名の通り、1527年に建てられた臨済宗のお寺がありました。残念ながら沖縄戦によって壊滅したため、現在は公園として利用されています。

外側から見た石門

戦後復旧された三連アーチ型の石門をくぐり抜けると、ガジュマルが眼前にどどん!と現れます。圧倒的な存在感、威圧感。そして、独特の空気感。石門が喧騒や日常の景色を遮断するため、一気に厳かな雰囲気と静寂に包まれます。また、このガジュマルのつくる木陰がひんやりとした空気を作り、沖縄ならではの湿気や暑さが嘘みたいな涼しさを演出してくれます。ちょうど中心にあたるところが空洞というか空間が出来ており、ここにきじむなーが座っていそうだな…感がすごくあります。

公園内から見た石門
朝は施錠されてた

都会を離れた観光地を含めれば、もっと大きくて立派なガジュマルは他にもたくさんありますが、国際通りから少し歩いたところでこれだけ立派な自然なガジュマルはなかなか見られないのではないかなぁ、と。木漏れ日の陰影が作る模様を見ながら、テイクアウトした飲み物を飲みながら涼むなんて優雅な時間を過ごしても良いですね。もしかすると、きじむなーの気配を感じるかも?